1.マイホームにこだわりはなかった



夫婦ともに実家は戸建てで、学生時代から賃貸マンションで一人暮らしと、持ち家の良さもマンションや賃貸のメリットもわかっていたため、マイホームの購入を検討し始めたときは、戸建てにこだわりはなく、マンションも選択肢としてあった。24時間ゴミが出せたり、駅から近いなどの利便性、価格を考えるとマンションは魅力的だった。しかし、夫婦で話し合いを重ねる中、マイホームを購入するなら、騒音などを気にせずにのびのび暮らせる戸建てがいいという結論にいたった。


2.注文住宅にこだわりはなかった



マイホームは戸建てにしようと決めたものの、注文住宅であることにこだわりはなく、自分たちの求める広さや間取りの物件があれば、建売住宅で構わないというのが夫婦の考えだった。注文住宅に比べ、建売住宅の方が割安ということもあった。しかし、物件を巡る中で見えてきたのは、どれもイマイチということ。広さはいいけれど間取りがイマイチ、立地がイマイチなど、希望と一致する物件がなかなか見つからなかった。そして、広さや間取りが決まっている建売住宅であればマンションとあまり変わらない、戸建てのメリットがないことに気づき、やはりマイホームは注文住宅にしようと決めた。


3.あらためて注文住宅のよさを実感



注文住宅を建てることに決めたものの、土地選びから希望の間取りなど、打ち合わせは本当に大変だった。人生で一番高い買い物と言われるだけに、絶対に失敗はしたくないし、妥協もしたくないと、当時は24時間家のことで頭がいっぱいだった。しかし、注文住宅を建てるに当たって、自分たち夫婦が結婚生活に求めるものは何かなどの棚卸しができ、知らなかったお互いの価値観を知る機会にもなった。限られた予算で、自分たちの精一杯の希望を詰め込んだ注文住宅には、住んでみたからこそわかるああすればよかった、こうすればよかったという点もあるが、それでも夜にお気に入りのリビングで夫婦でビールを傾ける瞬間は至福のとき。共通の目標に向かって力を合わせるという経験は、マンションや建売住宅の購入では手に入れることのできなかった経験だと思う。